鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

朝の通勤電車は、なぜ冷房が効きすぎるのか

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気候が安定せず、朝晩と日中との寒暖の差もあり、通勤・通学時に何を着ていくか悩む季節である。ヒートテックなどのインナーを着ると日中暑く感じることもあるが、雨が降ったり、風の強い日にはセーターの一枚も欲しくなる。この歳になると、素足で歩いている女子学生の服装は全くもって理解に苦しむ。冷えると脂肪がつきますよ~。

それはともかく、今朝乗った電車の冷房がひどかった。ひどいというのは外気が20℃あるわけでもないのに電車の中が、冷食売り場のようになっていたのである。おまけに混雑状況により、車内での位置が送風口の真下になってしまった。頭部から首筋にかけて通勤の20分間、冷気を浴びる羽目になったのである。

風邪(かぜ)は上気道感染であるから鼻腔、咽頭からウィルスや細菌が体内に侵入するとされるが、東洋医学でいうところの風邪(ふうじゃ)は頚から入りやすい。普段はそれほど寒暖についてデリケートでもないのだが、電車に乗っている間、からだが徐々に冷えていくのを感じた。「未病を治す」ということで、治療院に着くとすぐに大椎周辺に温灸を行った。4月のこの時期になぜ冷房を入れる必要があるのだろうか…?

後学のために、O電鉄さんに電話で聞いてみた。

冷房と送風などの空調管理は車掌に一任されており、天候・外気や混雑状況を考慮して冷暖房の調節をしているとのことらしい。新型車両には「やわらかモード」のような設定もあるらしいが、一両ごとには調節ができないとのことである。また、冷房はすぐには冷えないので、混雑を予想して事前に入れるため、乗車する駅によっても状況は異なるであろうし、車内の位置によっても感じ方が違うであろうとのこと。

窓際で陽が当たる所は暑く感じるし、送風口の近くは寒く感じやすい。また、着ているものや、年齢、肥痩、体質、男女差など個人差による違いも大きいであろう。

夏になると女性の方から職場の冷房についての話題が増えるのもうなずける。からだを冷やすとよくないことは古くから言われていることであり、「冷え」と健康の関係は深いのである。冷房がない日本の夏は想像できないが、万人にとっての適温ということは難しい課題といえそうだ。

結論から言えば、全ての人が納得できる温度はないということになる。よって、個人で対策をしなくてはならないということである。当たり前と言えば、当り前な答えではあるが、対策としてはこんな感じあろうか。

  • 衣服の着脱で温度管理をする
  • トールやタオルなどで首周囲を冷えから守るなどの工夫
  • 弱冷房車を利用する(進行方向に対して後ろから2両目)
  • 早めに並んで陽のあたる席に座る
  • ラッシュ時の混雑をさけ、各駅停車を乗り継いで通勤する など

大椎の位置

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大椎の位置は頚を前屈した(前に曲げた)時、頚の後ろに触れる大きな骨(第七頸椎棘突起)の下にあるツボである。風邪の引き始めの時に温めるのも効果的である。手元にお灸がなければ、大椎あたりをホッカイロや蒸したタオルなどを利用して温めてもよい。

 

 

 

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