鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

自動ドアの開く仕組み|押すと開くと認知しているのでは。。

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よく見かける自動ドアのスイッチ部分である。「自動 押してください」と書いてある。

 

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こちらの自動ドアには「自動 軽くふれてください」と書かれている。

 

日常生活の中でノブは回す、ハンドルは引く、ボタンは押すと無意識に行うことが多い。これらのことは、幾つかの学習から経験則に基づき、類推して行動していると考えることができる(ヒューリスティック)。それ故、ノブやハンドル式のスライドドアだと少々開けるのに手こずることがある。

上図のタッチスイッチは厚みもあることから、押しボタンスイッチにより動作していると推測される。一方、下図のスイッチはタッチセンサーにより作動しているのかと思っていたがさに非ず、赤外線センサーにより認識しているのである。つまり、軽くふれることで作動するのではなく、センサーの光を遮ることでスイッチが入るということだ。

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おそらく多くの人がスイッチ(サイン)に触るから自動ドアが作動すると認知しているようであるが、実は全く異なったメカニズムで動いているということは興味深い。このようなことは、身の回りに少なくないのではないだろうか。

先日、テレビで話題になったそうだが、「かぜ(ウィルス)に感冒薬は効果がない」というのも似たようなこと(?)かもしれない。以前から言われているので、知っている人には今更な内容であるが、「薬を飲む」→「かぜが治る」ではなく、「自然治癒力の働き」→「かぜが治る」ということである。

多くの人が早くかぜが治ると思って感冒薬を服用するのであろうが、かぜが治るのは薬の効果ではなく、自然治癒力によってであるということだ。また、鎮痛剤や抗生物質などは胃腸に負担もかかるし、かえってかぜが長引いてしまうというのは何とも皮肉なことである。

 ※かぜにも種類があるし個人差があるので、すべて薬が無効と言う話ではない。感冒薬の説明書には、かぜの諸症状と書かれていることが多い。