健康づくりのための睡眠指針2014|いままでの入眠法は間違っているかもしれない
先ごろ、厚生労働省のHPに睡眠対策の情報として「健康づくりのための睡眠指針2014」が掲載された。睡眠対策 |厚生労働省
健康づくりのための睡眠指針2014 ~睡眠12 箇条~
1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を。
以前、HPで不眠について書いた時は「睡眠障害の対応と治療ガイドライン」(平成14年7月15日発行)を参考にさせていただいた。不眠の鍼灸治療/鍼灸指圧自然堂
しかし、10年以上たっているので今回の報告では、さらに新しい研究報告についても検討されて盛り込まれているここと思う。治療院には睡眠障害を訴える方や中長期的に抗不安薬や睡眠薬を服用されている方も多く来られる。鍼灸治療は心身共にリラックスできるので症状の改善に有効であると思うが、睡眠に対する誤った認知を変えることも必要であろう。近年、うつ病や気分障害は社会的な問題となっているが、このうつ病と睡眠障害の因果関係も以前から指摘されている。
うつ病は、憂うつ感、悲愴感、空虚感といった気分の落ち込みとともに、興味の減退、 喜びの減少をほぼ一日中呈する精神疾患である。うつ病はしばしば食欲の低下、易疲労感、 消化器症状、身体疼痛などの身体症状を伴うが、睡眠関連症状もその代表的な症状の一つ であり、ほとんどの患者が何らかの睡眠障害を呈することが報告されている。(P31)
先日、ブログで書いたアドレナル・ファティーグ(副腎疲労)にも睡眠の影響が少なくないことが分かる。
睡眠不足は感情調節や遂行能力をつかさどる前頭前野や大脳辺縁系の代謝活性を低下させ、ストレスホルモンであるコルチゾルの分泌量を増加させることが示されている。(P21)
「アドレナル・ファティーグ(副腎疲労)」と「腎」の関係|コルチゾールの減少が腎虚の一因か - 鍼灸鷄肋ブログ
ところで、最近午後になると眠くてしょうがないのは春のせいだろうか…?
鍼灸指圧自然堂 小田急線祖師ヶ谷大蔵駅下車徒歩2分。気分障害、ストレス関連疾患、胃腸障害(胃弱、便秘、下痢、IBS、GERD…)