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鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

「テルマエ・ロマエII」を観て、指圧について考えた

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古代ローマを舞台にテルマエ(浴場)設計士のルシウスは、ハドリアヌス帝などからさまざまなテルマエの設計を依頼される。アイデアに悩み、仕事に行き詰まっている時に、決まって現代日本にタイムスリップが起こる。銭湯や温泉地など入浴施設に関係する場所に現れ、そこで今まで見たこともない日本の風呂文化に触れ、そのアイデアを持ちかえり、ローマの浴場設計に取り入れ名声を得る。

映画『テルマエ・ロマエII』公式サイト

今世紀最大の入浴スペクタクルコメディ大作と謳い文句にあるように、ギャグ満載である。ラーメン屋店主の白木みのるや湯もみショーの女、松島トモ子も懐かしく可笑しい。内容については多くの人がコメントされているので、そちらに譲るとして、後半には浪越先生が浪越徳三郎となって登場している。

浪越先生の「指圧の心は母心、押せば命の泉湧く」といえば一世を風靡したフレーズであるが、もしかしたら若い人は知らないのではないだろうか。

そこで、指圧について少し考えてみたい。

指圧って「イタキモ」でしょ?

そういうことでもないのである。

昨今、街中にはリラクセーション的な手技療法も氾濫しており、マッサージや指圧、整体、カイロ、あん摩、リフレなどさまざまなものがあるが、その区別がついていない方も多いのではないだろうか。最近の流行は骨盤矯正などであろうか?

平たく言えば、あんま・指圧・マッサージは国家資格であり、その他は民間資格である。

指圧は日本だけでなく欧米諸国にも「Shiatsu」として広く普及している、日本発の手技療法である。

指圧は中国伝来の導引按蹻、古法あん摩や柔術の活法などを総合的に取り入れ、圧を主体とした療法である。また、明治時代にはアメリカの整体術であるカイロプラクテック、オステオパシー、スポンディロセラピーなどが日本に伝わり、これらの手技にも影響を受け取り入れられている。多くの手技療法の要素を含む、当時としては最先端の手技療法なのである。

指圧の命名は諸説あるがおそらく玉井天碧が初めではないだろうか。玉井天碧著「指圧法」より以下に引用する。

指圧療法は骨格筋肉及び内臓の鍛錬をなし、体格の矯正、体質の改良、抵抗力の強大により、疾病の内因を除き、外因に堪へ、諸病を予防す。

指圧療法は心身の病的状態に適応して施すが故に心身調和せらえ、自癒能力を強盛にし、疾病を治癒せしむ。(一部修正)

 また、「指圧法」には手技方法だけでなく、心理療法・修養法・観心術・暗示術なども紹介されている。心身相関といわれるように、心身両面からアプローチしていたことが伺える。

最近はいろいろと海外からも新しい理論や療法が紹介されたりして、指圧について語られることが少なくなったような印象を受ける。

オステの専門家であるフルフォード博士の「いのちの輝き」には、「オステオパシーの源流というべきものは日本の柔術の整復法である」との興味深い記載がある。案外、青い鳥は身近にいるのかもしれない。

ローマは一日にしてならず。精進精進。。

いのちの輝き―フルフォード博士が語る自然治癒力

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