家庭でできる温灸法|逆子に至陰の灸(きゅう)、試してみる価値あり!
テレビや雑誌で特集が組まれたのであろうか、今月は温灸に関するアクセスがいつになく多い。このアクセスも不思議なもので、何かのきっかけで突然増えたり、急降下したりする。これが株価だったら、毎日ドキドキである。
さて、温灸の方法については、すでに紹介しているのでこちらを参考にしていただきたい。
家庭でできる温灸法|アルミホイルで簡単にできる火消し道具の作り方
ご家庭でせ○ん○灸や市販の温灸などを利用されている方もいらっしゃるかと思うが、逆子の灸はその治療効果がハッキリとわかるものの一つである。お腹から離れた、足の先にお灸をして逆子が治るなんて。。なんて非科学的なんでしょう~。
しかし、さにあらず。
最近は医療機関に於いても逆子に対して至陰や三陰交にお灸をしているところもあり、また、RCT(タンダム化比較試験)による至陰の有効性を実証したレポートもあるのである。
至陰の灸はおそらくどこの鍼灸学校でも習う代表的な特効穴である。これを知らない鍼灸師はちょっと危ないというぐらい有名である。至陰のお灸は古くから知られており、張介賓「類経図翼」(1624年)には、次のような記載がある。
張文仲婦人横産先手出。諸符藥不効。為灸右脚小指尖三壯。炷如小麥。下火立産。
張文仲 婦人横産し、先づ手出で、諸(もろもろ)の符薬効なし。右脚小指の尖に灸すること三壯、炷は小麦の如し。火を下せば、立ちどころに産す。
操作法には、 直接灸やせ○ん○灸、棒灸を使用した方法、三陰交への灸頭鍼の併用などバリエーションはあるものの、家庭で行うには棒灸がお勧めである。
【メリット】
- 操作が簡単である
- やけどの心配が少ない
- 心地よい熱さでリラックスできる
- いつでも気軽に行うことができる
- コストが安い
【デメリット】
- けむい →換気扇をONに
- 匂いがでる →アロマ効果を楽しむ
- 火の扱いが心配 →火消し道具の利用
- 同じ体勢は辛い →パートナーや家族の協力
【当院の秘法】
基本穴 左右至陰に棒灸を15分づつ行う。
聞いてしまえば何てことはないのであるが、ポイントは下肢からお腹の方まで熱感が伝わり、ぽかぽかするような感じがあることが重要である。
治療を受けられた方には、ご家庭で行う方法を伝授、おまけに棒灸も2本進呈している。
鍼灸指圧自然堂 小田急線祖師ヶ谷大蔵駅下車徒歩2分。気分障害、ストレス関連疾患、胃腸障害(胃弱、便秘、下痢、IBS、GERD…)