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鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

ドキュメンタリー映画「増田進 患者さんと生きる」を観てきた。針を打つシーンもある触診の医療とは。

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このところ、渋谷のアップルリンクの上映は興味深いものが多い。先日、都鳥伸也監督のドキュメンタリー映画「増田進 患者さんと生きる」を観てきた。

作品情報を少し引用。

地域医療のパイオニア・増田進が体現する医療の本質とは?

増田進、医師。80歳を超えた今も現役で活動を続ける増田先生は、保険点数を増やすための重複診療や無駄な検査などで儲けを出そうとしている一部の儲け主義の医師や製薬会社、医療機器メーカーなどとは違う、患者さんと向き合う医療をしたいと自身が経営する緑陰診療所を開業した。緑陰診療所には増田先生の医療を求めて、全国各地から患者さんが集まって来る。その多くが、複数の医療機関をまわり、現代の医療に絶望した人たちだと言う。先生は、制度や器械から離れ、もう一度、素手による“触診”の医療、心のこもった医療を基本に診療を行っている。


80歳を過ぎても患者を診続ける医者を追う!映画『増田 進 患者さんと生きる』予告編

映画の中では、笑顔で患者さんと向き合い、寄り添う増田先生の温かい姿勢が胸を打つ。また、医療制度や地域医療、行政体制など医療を取り巻く、現代日本の抱える諸問題も随所で語られている。特に悲しいシーンでもないのに、目頭を拭っている観客の方が何人もおられた。静かに展開される日常のできごとが、やさしさで包まれている。

治療のシーンでは投薬や注射による方法だけでなく、腰痛や肩、膝の痛みに対して鍼治療も行っていた。見たところ圧痛硬結治療に近いような感じで、主に5番鍼を使用されていた。鍼灸の効果を評価されて、治療に取り入れられているのは、鍼灸師としてもうれしいことである。

以前、2ヶ所の整形外科に勤務して、物理療法や鍼灸治療を行っていたが、そこのドクターも鍼灸にとても理解のある先生で、いろいろと勉強させていただいた。しかしながら、「経絡」や「気」の話は、議論が平行線でかみ合わなかったように記憶している。

一方、残念ながら、いまだに鍼灸は迷信や似非科学のように考えているドクターもおられるようである。今後さらに、医療として鍼灸が認知されるためには、そのメカニズムについて解剖生理学的にも説明ができないと歴史的な事になってしまうかもしれない。

鍼灸には現代医学、近代科学の手法とは異なった思想体系がある。鍼が生体及ぼす作用として、鎮痛効果や自律神経、ホルモン系への調整作用として説明することは可能かもしれない。しかし、それは鍼灸の持つ作用の一つの特徴であって、鍼灸全体を語ることにはならないのである。このへんは、悩ましい。

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