巨人の肩の上に立つ
「Google Scholar(グーグル・スカラー)」のトップページには「巨人の肩の上に立つ」(Standing on the shoulders of giants)の標語がある。これは、12世紀のフランスの学者シャルトルのベルナールの言葉であり、学問は多くの研究の蓄積の上に成り立つという意味である。大学の関係者や研究者の方々は、すでに「Google Scholar」を活用されていると思うが便利なサービスなので取り上げてみたい。
Googleのホームページ上には次のような説明がある。
【Google Scholar について 】
膨大な学術資料を簡単に検索できます。 分野や発行元を問わず、学術出版社、専門学会、プレプリント管理機関、大学、およびその他の学術団体の学術専門誌、論文、書籍、要約、記事を検索できます。 学術研究資料の中から最も関連性の高い資料を探す際には Google Scholar をお役立てください。
【Google Scholar の機能】
- 多様な資料を簡単に検索
- 論文、要約、および引用を検索
- 図書館またはウェブで全文を閲覧
- 各研究分野の重要な論文を確認
最近はインターネットの普及により、簡単に情報を得ることができるようになった。調べたい言葉を検索にかけると膨大な量のデータが画面上に表示される。しかし、その信憑性や精確さ、再現性などには疑問符のつくことが多い。鍼灸関係にしてもしかりである。もちろん「Google Scholar」で検索される学術専門誌、論文、書籍の内容の全てが正しいとは限らないが、ノイズを少なく検索の精度を上げるために「Google Scholar」の活用は有効な手段であろう。
過去に何らかの文章を媒体に掲載された方は、ご自分の名前で検索されてみてはいかがだろうか(同姓同名の方が多いと難しい)。ビシッと検索結果が表示されるのは些か感動ものである。Google恐るべし!