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鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

筋膜は新たな潮流となるか|最近、筋膜(ファシア)に関する記事が多くなったような。。

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最新号3/12のTarzanでは「肩こり・腰痛」新説トリガーポイントが効くという特集が組まれている。動きで探す罹患筋の特定などは実際の臨床でも役立つ内容である。

また、医道の日本誌4月号の巻頭企画は「筋膜の最新事情(仮)」とのことである。

TravellとSimons’の「Myofascial Pain and Dysfunction The Trigger Point Manual」の初版が1983年の発刊であるから、少なくともトリガーポイント理論はすでに32年が経っていることになる。新説とは何とも不思議な感じがしないでもないが、一般的に認知されるにはそれだけ時間がかかるということなのだろうか。

ターザンの記事ではトリガーポイントの発生する理由として次の5つをあげている。

  1. 脳:筋肉は痛みにかなり鈍感だし、脳は痛む場所を勘違いする。
  2. 筋膜:筋膜が伸縮性を失うことでも、トリガーポイントは発生する。
  3. 抗重力筋:からだを支える抗重力筋には、筋紡錘が多い。
  4. ストレス:ストレスによって交感神経が優位に。すると筋紡錘が活性化してしまう。
  5. 生活習慣:姿勢が乱れている限り、痛みは消えない。日々の生活を見直せ。

治療をしてもスグに痛みが戻ってしまう、なかなかスッキリしないなどの症状は4や5の原因が関係するであろうし、慢性化した痛みなどは、脳の勘違い(1)で痛みのループができてしまうこともある。

鍼灸治療とトリガーポイントの考え方は相性がよいと思うが、業界的には今ひとつ支持されていないような印象がある。むしろ、医師や理学療法師など現代医学を学ばれた人たちの方が興味を持たれているようである。

抗重力筋(姿勢筋)の状態把握は、症状を時系列的に考える上で重要である。このあたりは、脈診や腹診を主とする鍼灸治療には足りないところかもしれない。

Tarzan (ターザン) 2015年 3月12日号 No.667

Tarzan (ターザン) 2015年 3月12日号 No.667