鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

NHKスペシャル「腰痛・治療革命」見えてきた痛みのメカニズム|腰痛は怖くない!

f:id:zhenjiu:20150714114037j:plain

12日に放映、15日(水)午前0時10分より再放送とのこと。見逃した方は是非。

www.nhk.or.jp

 あなたの常識は今や非常識(これらは全て間違い、ためしてガッテンより)

  • ぎっくり腰は痛みが取れるまで安静にする
  • ヘルニアがあるので腰痛とは一生の付き合いだ
  • 腰が痛い時は常にコルセットをした方が良い
  • 腰痛はすべて腰の異常が原因で起こる

画像所見による問題がなく、三カ月以上続く腰痛を慢性腰痛(イエローフラッグ)という。以前から、この症状の原因として心の問題や社会的要因が指摘されている。番組の中では「脳」の働きを改善することで、慢性腰痛を克服する様子が紹介されている。

カナダ、マギル大学の研究チームのレポートによると、慢性腰痛であるクライアントの脳は共通してDLPFCの活動が衰えているという。DLPFCは痛みの回路の興奮を抑える作用があるが、その働きが低下すると「幻の痛み」を生じることとなる。

DLPFC活動の衰えの原因は、痛みに対する恐怖や不安などのストレスはないかと推測している。そこで、この腰痛に対する恐怖心を取り除くために、新たな治療法として認知行動療法や運動療法を取り入れて効果を上げているとのことであった。

日本の場合、心理療法(カウンセリング)は保険対象外となるため、現段階では一般的な医療機関での採用は難しいかもしれない。また、認知行動療法うつ病の治療法としても注目されているが、このような理由から、通常の診療では薬物療法が中心となっており、なかなか普及していない状況でもある。

8月に認知行動療法の研修があるので、この話題は近々別の記事でUPしたい。