鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

NHKのためしてガッテンで筋膜が紹介される|いよいよファシアの時代が到来か。。

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NHKためしてガッテンの2015年09月09日の放送で「ああ!首と肩がツライ 肩こり根治マニュアル」が放映された。

www9.nhk.or.jp

筋膜に関してはオステオパシーやロルファーの間では40年ほど前から注目されていたことであるが、ここにきて脚光を浴び始めた理由の一つに画像診断装置(エコー)の性能が向上したことがあげられる。10年以上前に、エコーで骨折が診断できるということで我々の業界の間でも話題となったが、その時の画像はまだまだ鮮明でなく、レントゲンの代替にはなりえない代物であった。しかし、最近のエコーの画質は素晴らしい。

この画像診断装置により、筋肉の動きや筋膜の状態などが視覚的にとらえるようになり、さまざまなことが分かるようになってきた。ここ数年、国内外において筋膜に関する研究、リサーチやリポートの数は飛躍的に増えてきている。

番組の中ではこのように紹介されていた。

ガンコな肩コリの大元の原因は、 筋肉を覆う「筋膜」にできた「シワ」だったから! 筋膜にシワがあると、せっかくほぐした筋肉も、 シワに引っ張られるように収縮して 再びコリをつくってしまうのです。

「生理食塩水注射」は、超音波診断装置を使って筋膜のしわ(癒着している部分)を目視し 生理食塩水を注入することで、癒着をはがして、肩コリを治療するものです。 番組でご紹介した「ハリ治療」も、筋膜の癒着を目視しながらハリを打つ方法です。(番組HPより抜粋)

さまざまな手技療法や鍼(ハリ)治療にしろすでに筋膜に関わっているわけで、ことさらこれらの方法自体が新しいわけではない。それこそ、ハリ治療は紀元前から行われているわけであり、その独特な得気(ズーンとした響き)はまさに筋膜に対するアプローチである(筋肉より筋膜に感覚受容器が10倍近く多く存在している。気がどうのという話をすると論点がずれるので、ここでは省略)。

しかしながら、この筋膜を意識して行っているか否かということがポイントである。筋膜の性質を知ることで、より効果的な治療やその持続効果も期待できるであろう。

番組の中では「筋膜」にできた「シワ」と表現されていたが、この動きの悪くなった部分は筋膜が重積・癒着している状態である。その原因としては、日常生活で動かないこと、怪我によるダメージ、炎症などが考えられる。長時間のパソコン業務や車の運転なども筋膜が重積しやすい状況、つまり凝りを作りやすいということである。よく言われることであるが、生活様式の変化、現代人のライフスタイルにも原因があるということである。

また、筋膜が重積したような部位にはトリガーポイントができやすく活性化しやすい。凝りから痛みを感じるようになると、その痛みが別の部位に連鎖したり、代償行為により姿勢が悪くなりやすい。そのようなことからも、日頃からからだを動かすことが必要であるということが、このような事実からいえるであろう。

上記の写真で腕に巻かれている格子状の保護材は筋膜のイメージである。筋膜は基質に細胞・線維・水分などでできている。アキレス腱などは63%の水分が含まれているともいわれており、その滑走性には水分がたいへん重要である。また、弾性・粘性・塑性の性質を持つ。

映像では1回で全て解消されたように描かれていたが、慢性的な頑固な凝りはやはり繰り返し筋膜をリリースしていかないとなかなか安定しないかもしれない。筋膜の重積を鍼(ハリ)でリリースし、合わせて運動をすることで良好な筋膜の状態を維持できると考えることができる。

【宣伝】当院でも筋膜(ファシア)理論を考慮した鍼(ハリ治療)を行っております。