忙しいビジネスパーソンへ|鍼灸(はりきゅう)でからだと対話する時間を作ってみませんか?
昨年、座らないで仕事をする「ウォーキングデスク」がちょっとした話題となった。その元ネタは著者トム・ラスの「座らない!成果を出し続ける人の健康習慣」である。
一日の多くの時間を座りながら仕事をするようになったのは人類史上、それほど古いことではないであろう。地方から来た人が、東京の人はよく歩きますねといわれるが、車社会が一般化している地域ではさらに歩くことが少ないようである。
本書の中では健康とウェルビーイング(身体的・精神的・社会的な状態)を促進することの重要性について語られている。また、成果を出し続ける人の健康習慣として「食べる・動く・眠る」の三要素を同時に行うことを推奨している。
「企業経営者はしばしば自らの健康を後回しにする」という事実には考えさせられました。経営者は良かれと思って長時間労働をしています。睡眠時間を削り、家庭との時間を犠牲にしています。(中略)要するに、毎日最高の状態で働きたいなら、日々の優先順位リストの最上位に「自分の健康」と書き込み必要があります。もちろん簡単ではありません。繁忙期であればなおさらです。しかし自分のためだけでなく他人のためにも、健康を優先しなければならないと肝に銘じておきましょう。(p7)
東洋医学の基本的な考え方に「未病を治す」というものがある。「優れた人は病気になってから治療をするのではなく、病気になる前に予防するのであり、国を治めることでも騒乱が起きてからでなく未然に防ぐことが大切である」としている。
鍼灸では気血の滞りが病の原因とされるので、その滞りを解消し、疎通させることを一つの目的としている。端的にいえば、筋肉や筋膜の凝りや滞り(瘀血)、重積を解消することで、血行を促進することにある(ちょっと大雑把ですが。。)。また、からだに対する鍼や灸の刺激は中枢神経に信号を送り、痛みを軽減させたり、自律神経やホルモン分泌を調整したりもする。長期にわたるストレスは交感神経を興奮させ、常にからだも緊張した状態となる。
痛みや不快な症状がなければ、からだに対して無頓着な人も多く、鍼灸やマッサージで体がほぐれ、緊張がやわらいで初めて、からだの状態や疲労を自覚されることもある。
治療時間は1時間程度ではあるが、スマホや外の喧噪に邪魔されずに自分のからだとゆっくり向き合うことはちょっとした気づきとなるのではないだろうか。認知することで、日常の悪い習慣や行動が変わる契機にもなるのである。
養生法(健康法)として、毎月1回のはりきゅう治療を始めてみませんか?
鍼灸指圧自然堂 小田急線祖師ヶ谷大蔵駅下車徒歩2分。
頑固な凝り、痛みとしびれ、ストレス関連疾患、胃腸障害(胃弱、便秘、下痢、IBS、GERD…)