鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

みかんを食べながらファシアについて考えた

これから寒くなる季節、こたつに入りながらテレビを見て、みかんを食べるなんていう光景が昔はよくあったが、最近はすっかり見ることが少なくなったように思う。テレビ番組ではサザエさんやまる子ちゃんがその雰囲気に近いが、昭和は遠くになりにけりといっ…

秦始皇兵馬俑博物館に行ってきた

heibayou.jp 10月27日(火)から東京国立博物館で「始皇帝と大兵馬俑展」が開催される。今週、ひと足早く、西安にある秦始皇兵馬俑博物館を見学してきた。ネット上にも兵馬俑の写真や情報が多くUPされているが、やはり現地に足を運んで、実物を見るとそのス…

NHKのためしてガッテンで筋膜が紹介される|いよいよファシアの時代が到来か。。

NHKためしてガッテンの2015年09月09日の放送で「ああ!首と肩がツライ 肩こり根治マニュアル」が放映された。 www9.nhk.or.jp 筋膜に関してはオステオパシーやロルファーの間では40年ほど前から注目されていたことであるが、ここにきて脚光を浴び始めた理由…

腹式呼吸はなぜ体によいと言われるのか

「おぎゃー」と産声を上げてから、息を引き取るまで、人は絶えず呼吸を続けることになる。まさに、「息(いき)」は「生(いき)」ということである。 体裁を良くしようとすれば、白隠禅師の軟酥の法や荘子の「真人の息は踵を以てし、衆人の息は喉を以てす」…

真夏の夜の夢|夢の意味についてつらつらと考えた。。

「暑いですね~。」が挨拶代わりになっているようなこの時節、夜も当然のごとく暑くて寝苦しい。クーラーを消して寝ると、必ず夜中に暑くて目が覚め、入れっぱなしにすると朝方寒くて目が覚めるといった具合で、なんとも悩ましい。 そのような状況によるため…

NHKスペシャル「腰痛・治療革命」見えてきた痛みのメカニズム|腰痛は怖くない!

12日に放映、15日(水)午前0時10分より再放送とのこと。見逃した方は是非。 NHKスペシャル腰痛・治療革命 ~見えてきた痛みのメカニズム~ | NHKオンラインwww.nhk.or.jp あなたの常識は今や非常識(これらは全て間違い、ためしてガッテンより) ぎっくり…

こむら返りに条山の刺鍼が奏功した一例

こむら返りとは主にふくらはぎ(腓腹筋部)が痛みを伴い、不随意的に筋痙攣を起す症状である。また、腓腹筋部ばかりでなく前脛骨筋部や足底、拇趾、ハムストリングスに起こることもある。医学的用語では有痛性筋痙攣と呼ぶが、「足が攣った」とか「引き攣れ…

「鳴かぬなら鳴くまで待とう時鳥」的思考|その場で症状が変化するものばかりではないということ

「なかぬならなくまでまとうほととぎす」は徳川家康の言葉として「甲子夜話」に紹介されている。辛抱ずよく機が熟すまで待つという例えとしてさまざまな場面で引用されることが多い。 以前、あるカウンセリングの講義で印象に残っていることとして次のような…

NHKこころの時代、ティク・ナット・ハン特集|マインドフルネスについて

昨年、アメリカのグーグル社にティク・ナット・ハン禅師(愛称タイ)が招聘され、瞑想の実践が行われたことで医療分野だけでなくビジネスの現場でも「マインドフルネス」に熱い視線が注がれている。「マインドフルネス」とは価値判断をせずに、ありのままを…

残薬問題は解決されるか

飲めずに「残薬」山積みに - Yahoo!ニュース (2015年4月8日(水)掲載)news.yahoo.co.jp 在宅医療に携わっていれば、よく見られる光景であるかも知れない。この件に対して、いろいろとコメントされているが、その構造的な問題は根が深いのである。 でるのは溜…

鉄斎流「按腹獨稽古」を読んで考えた(2/X)|雨水分流って。。

先日思いがけないところで「雨水分流」の話題となって、ちょっと驚いた。。 「臨床実践鍼灸流儀書集成第8冊」オリエント出版社に<雨水分流>として編纂されているが、この内容は「按腹獨稽古」から抜粋し、写本したものでなないかと思われる。記載されている…

花粉の季節|三十六計逃げるに如かず

いかに花粉を避けるか 海外のサイトでも花粉症(hay fever)に関する記事が多くヒットする。日本では○○が花粉症に効果があると言った内容が多いようであるが、海外のサイトではいかにアレルゲンである花粉を避けるかについて書かれたものが多い印象を受ける…

花粉の季節|鍼灸でどうにかなりますか。。

花粉症に対する鍼灸の効果 梅は咲いたか桜はまだかいな~。 寒さの中にも春の気配を感じる季節となってきたが、花粉症の人にとってはしばらく辛い時期となる。毎年、花粉症対策の記事や特集が組まれるが、なかなか決定打がないのが現状ではなかろうか。最近…

筋膜は新たな潮流となるか|最近、筋膜(ファシア)に関する記事が多くなったような。。

最新号3/12のTarzanでは「肩こり・腰痛」新説トリガーポイントが効くという特集が組まれている。動きで探す罹患筋の特定などは実際の臨床でも役立つ内容である。 また、医道の日本誌4月号の巻頭企画は「筋膜の最新事情(仮)」とのことである。 Travell…

経筋についての雑感 (中)|なぜ、経筋篇では燔鍼(火針)を使用したのか。

痛みや拘攣などの運動障害に対して経筋システムが有効であるといわれるが、経絡システムとどのように区別するのであろうか? 鍼灸治療では痛みに関して「不通則痛」「不栄則痛」という考え方がある。 経絡は全身をくまなく巡っており、この経絡上を気血が流…

経筋についての雑感 (上)|なぜ、経筋篇では燔鍼(火針)を使用したのか。

2月のこの時期は鍼灸学校の三年生にとってはまさに受験シーズン真っ只中である。おそらく、経脉や経穴についてはすでに諳んじてスラスラと口をついて出てくるほどになっているに違いない。しかし、本テーマである経筋についてはそのようなものがあるといった…

寒灸の季節|大寒にはお灸をすえましょう!

「寒灸」ってどういう意味ですか? ちょうど昼休み、テレビの制作会社から問い合わせの電話があった。おそらく、いろいろなところに取材の電話をかけているのであろう。「寒灸ですか。。?」突然質問されてもなかなかうまく答えられないものである。 そもそ…

鍼灸の方法にはさまざまなものがある|特殊鍼灸テキスト

特殊鍼灸テキスト 作者: 北出利勝,篠原昭二 出版社/メーカー: 医歯薬出版 発売日: 2014/12 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 昨年、いろいろな鍼灸の治療法をまとめて紹介した「特殊鍼灸テキスト」が上梓された。序文では次のように書かれている…

ホームページの引っ越し

長年使用していたプロバイダのホームページサービスが2015年2月28日に終了するため、コンテンツを引っ越しすることとなった。普通の引っ越し同様、手続きなど何かとやることは多い。 年末なのに急に立ち退けと言われても。。といった心境である。 こ…

「医者いらずの生き方」内海聡氏の講演会に参加して

「精神科は今日も、やりたい放題」や「医学不要論」などの著者であり、内科医でもある内海先生の講演会に先日参加してきた。少々過激な内容も含むが、問題意識を持っている人にとっては共感するところも多かったであろう。ただ、毎回講演終了後は気分がどっ…

北京の空を見て、PM2.5について少し調べてみた

中国の空気汚染 10月中旬、北京へ旅行にでかけた。何度か中国に行ったことのある人にその話をすると、その多くはレートの悪さと大気汚染の話題となる。 上の写真は朝の天壇公園の風景である。うっすらと靄がかかっているのが、お分かりになるだろうか。公園…

たまには、のんびりと、北京の秋|不到長城非好漢

万里の長城(八達嶺)からの眺望 北京の代表的な料理と云えば、やはり北京ダック。清朝皇帝が愛した北京ダックを再現しているとも言われる、知る人ぞ知る名店「利群」。予約をしても並ぶこと必至、それでも食べる価値ありですな。

鍼を横に刺すということ|経絡、経筋、それともファシア。。

先日、講義の準備のため資料を整理していて考えた。もし、疼痛や筋の緊張緩和に対して、直刺に比べて横刺(水平刺)の方が治療効果が高いとすれば、それはファシアのリリースという説明ができるのではないかと。 1.鍼には様々な形状のものがある 前漢の頃…

家庭でできる温灸法|逆子に至陰の灸(きゅう)、試してみる価値あり!

テレビや雑誌で特集が組まれたのであろうか、今月は温灸に関するアクセスがいつになく多い。このアクセスも不思議なもので、何かのきっかけで突然増えたり、急降下したりする。これが株価だったら、毎日ドキドキである。 さて、温灸の方法については、すでに…

レジリエンスに関する覚書|いかにしてレジリエンスを高めることができるのか

パーソナルな問題だけでなく、システムやコミュニティ、環境問題など幅広い分野で最近語られている一つの概念に「レジリエンス(resilience)」がある。その語源はストレス(stress)と同じく、もともとは物理学(力学)用語である。ストレスを生じさせる歪…

毫鍼で筋膜リリースをする方法|副挫刺法の応用

挫刺針法はファシアへ直接アプローチすることができるが、いかんせん刺激が強い。ここぞという時以外、なかなか日常的に使うことを躊躇してしまうのである。 もう少しマイルドな方法として副挫刺法がある。従来の方法では、6番ぐらいの毫鍼を刺鍼したのち、…

細絡(さいらく)の気になる季節|若い女性にも多い頚肩の循環障害は凝りや頭痛、肌荒れの原因にもなる。

「おそるべき君等の乳房夏来(きた)る」 毎年、夏になると不思議と三鬼の句を想い出す。が、ここで言いたいことは「もしかしてだけど~」という妄想ではなく、その視線の先は「細絡(さいらく)」にある。職業病さながら、ついつい背中の細絡が気になってし…

挫刺針法は浅層ファシア(Superficial fascia)へのアプローチである|ファシアと疼痛の関係について

挫刺針法とは 挫刺針法は塩沢幸吉によって考案された特殊鍼法である。効果はあるものの刺激が強いため、臨床に使用している鍼灸師は稀であろう。それ以前に、鍼灸学校で習うこともないため、一般的にその存在自体知らないのが実状である。 角田章著「特殊針…

鉄斎流「按腹獨稽古」を読んで考えた(1/X)

最近の手技療法は百花繚乱というか、玉石混淆の様相を呈しており面白いことになっている。毎年のように新しい理論やテクニックが紹介されるが、よくよく考えてみるとその多くはすでに学んだ療法の中にも共通する要素を見ることができる。 手技療法の歴史は紀…

ディスポの鍼管でテンセグリティを作ってみた

テンセグリティ(tensegrity)とは、「Tension(張力)とIntegrity(統合)」の造語で、アーティストのKenneth Snelson(ケネス・スネルソン)の彫刻にはじまり、R. Buckminstar Fuller(R・バックミンスター・フラー)により提唱された概念である(どちらが…