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鍼灸鷄肋ブログ

鍼灸に関する内容や日々の出来事を紹介します。世田谷区祖師谷「鍼灸指圧自然堂」から発信しています。

鍼灸の方法にはさまざまなものがある|特殊鍼灸テキスト

特殊鍼灸テキスト

特殊鍼灸テキスト

 

 昨年、いろいろな鍼灸の治療法をまとめて紹介した「特殊鍼灸テキスト」が上梓された。序文では次のように書かれている。

特殊鍼灸法の意義については、気血の鬱滞がはなはだしく、通常の刺入鍼法では十分な効果があがらないとき、病の転機をうながすための特殊な鍼法であるといわれている。病態に応じて特殊鍼灸法が適応するなら積極的にもちいるべきであり、また、両者の同時併用も行われる。

本来、基本的な鍼灸治療法に加えて本書で扱うような特殊な鍼灸治療法・手技を加味しないことには、鍼灸治療の臨床は完全にはならないところがある。

鍼灸学校の中には、通常の鍼(毫鍼)でさえ満足に刺すことができない鍼灸師を卒業させている状況なので、毫鍼以外の鍼を学ぶ機会も多くないのが実情である。また、昨今では「痛くない鍼、熱くないお灸」が鍼灸師の間でも支持されるような風潮にあり、キャッチフレーズのようになっている。

そもそも痛くないから鍼を受けるのではなく、効果があるから鍼をするのではないだろうか。もちろん、治療の負担(刺激)が少なくて効果が望める方がよいとは思うが、順序が逆ではないだろうか。

10年以上前、あるアメリカの知人が日本の鍼は気持ちがいいが治療効果がないと言っていた。つまり、ヒーリングであって医療という評価ではではないのである。痛くなくても効果がないなら、マッサージなど手技療法の方がよほど満足度が高いであろう。

普段から「特殊鍼灸」を使用している立場からすると、本書で紹介されている内容はけっして特殊ではなく、通常なのであるが、鍼灸の学生や臨床で悩まれている方には参考になると思われる。当然ながら、実際の治療で行うには本を読んですぐできるものではないので、勉強会や習得されている人について習う必要がある。

ビジュアルでわかる九鍼実技解説 ~九鍼の歴史から治療の実際まで~

ビジュアルでわかる九鍼実技解説 ~九鍼の歴史から治療の実際まで~

 

私が所属している研究会では、九鍼(鑱鍼・圓鍼・鍉鍼・鋒鍼・圓利鍼・大鍼・長鍼・巨鍼・火鍼・挫刺鍼・打鍼・接触鍼・各種灸法)の操作法を指導している。興味のある方(鍼灸師、医師)は一緒に勉強していきましょう。

東京九鍼研究会のホームページ

当研究会の代表であるI先生も「特殊鍼灸テキスト」に鍉鍼・圓利鍼・大鍼・長鍼などを執筆されている。また、何故か私のHPも引用されているのである(引っ越しのため、古いアドレスになっている)。

結果的に研究会の宣伝になってしまったような。。